スマホ依存から生還するための対策!精神科医から聞いた話
スポンサーリンク
先日、精神科医の講演に行きました。
その中でも、「スマホ・ゲーム依存」の話が衝撃的でしたので
シェアします。
講演の最後に参加者がフロアから質問されました。
「スマホのゲーム依存で不登校や引きこもりの生徒を治療するにはどうすればよいのか?」
といった質問でした。
この質問について、かなり長い時間をとって答えてくださいました。
それほど、重要なことだったのででしょう。
結論からいうと
「かなり厳しい」とのことでした。
が、打開策はあります。
1 ファミコン型ゲームとスマホゲームの違い
まず、「昔のゲーム」と「現在のスマホのゲーム」の違いを明確にされました。
私はファミコン世代です。
昔のテレビゲームは家庭のテレビに接続されたものです。
ですから、親の目が行き届きます。
「いつまでやっているの!もうやめなさい!」
が通用しました。
現在のゲームは携帯型です。
外にも持ち運べます。親の目の届かないところでゲームができます。
次に、持続性です。
ファミコンのゲームには必ず終わりがあります。
例えば、ドラゴンクエストです。
あれは最後のボスを倒すとエンディングをむかえます。
そして飽きがきます。レベルも50も行けば「相当強い」「時間をかけてキャラを育てた」となります。
スマホのゲームには終わりがありません。
無料でスタートできますが、課金してキャラクターを強くしていきます。
精神科に訪れる親で「子が知らない間に月に5万も課金していた。」と相談に来るケースが多いそうです。
レベルも2000を超えるそうです。
これはゲーム自体は無料ですが課金というシステムで永遠とゲームを続けさせるという仕組みになっているのです。
これがファミコン型とスマホ型の違いです。
2 「一日何時間」という時間的制約は依存している子に効き目なし
すでに引きこもり、不登校となっている場合に
「一日何時間」というゲームの時間の取り決めは意味をなさなくなっているようです。
中学生にもなれば親よりも体格が大きく力も強くなります。
親の言葉は耳に入らなくなってしまっています。
ですから、依存している子に「ゲームの時間を減らす」ことを優先して考えることは難しいとのことでした。違うアプローチが必要になってくるのです。
(違うアプローチについては後述します。)
3 リアル世界とネット世界
AIの時代を迎える現在、ますます「リアル世界」と「ネット世界」を意識する必要に迫られています。
スマホゲーム依存で「引きこもり」「不登校」な子は、
一日のほとんどが「ネット世界」で過ごすことになっています。
「リアル世界」<「ネット世界」です。
スマホゲーム依存の子でも、学校に登校できている場合は、まだ改善の余地があるそうです。
なぜなら、「リアル世界」と少なからずとも繋がっているからです。
大変なのは「引きこもり」「不登校」の子です。
ほとんど「リアル世界」と繋がっていません。
では、こういった子はどうすればよいのか、ということになります。
まず、「ゲームの時間」を短くさせることは難しいそうです。
逆のアプローチが必要になります。
「リアル世界」に触れる時間を少しずつ増やしていくことです。
具体的な方法はお話しされませんでしたが、以下の方法が考えられます。
・コンビニ買い出しに行ってもらう。
・親と散歩に出かける。
・車で遠出してみる。
こうして「リアル社会」とふれる時間を作り出すことで
相対的に「ネット世界」の時間を減らしていくという方法です。
これは納得できました。
4 スマホは楽なベビーシッター
スマホを与えれば、子どもは大人しくしています。
じっと画面を見ています。
しかし、親が楽をしてスマホに子守させる代償は大きいと話していました。
以上です。
スマホゲーム依存を改善するのは、かなり困難とのことでした。
しかし、
「ネット世界」の時間を減らすというアプローチよりも
「リアル世界」に触れる時間を増やしていくことで、相対的に「ネット世界」の時間を減らしていくというアプローチは私にはシンプルでわかりやすいと思いました。
少しでもお役に立てたら幸いです。