勉強して幅広い知性を身につけると「幽体離脱」ができる? 受験生のやる気スイッチをいれる名言
スポンサーリンク
勉強をしてたくさんの知識を手に入れると
「幽体離脱」ができるようになります!
なんだか怪しい書き出しですが。
先日、塾の教室で中学生に伝えました。
勉強する意味を伝えてやる気スイッチを入れる語り
以下のような話です。
覚えているかな。
ザ・タッチという双子の芸人さんを。
あの二人が「幽体離脱~」ってネタをやっていたよね。
そう、あの幽体離脱です。
正確に言うと「幽体離脱みたいなこと」です。
難しい言葉でメタ認知能力といって、
「自分が何をしているのか」
「何をやったのか」
を客観的に見る力を手に入れることができるのです。
まるで「自分のことを、もう一人の自分が上から見ている」かのような力です。
だからある意味、「幽体離脱」なのです。
例えば、メタ認知能力を手に入れると、
何かある作業をしているときに、もう一人の自分が
「そこをもうちょっとこうするともっとよくなるな」
などとコメントをしているようなこともできます。
自分の行動や動作を上から眺めるような感じで
よりよい自分になるように修正することができるのです。
メタ認知能力は、自分が意識して何か活動していることを
さらに別の角度から意識することができる力です。
昔、こういう生徒がいました。
小学6年生の男子でね、25メートル泳ぐのを
何度もチャレンジするのだけど、最後の1メートルくらいの
ところで足がついてしまうのだそうです。
何度チャレンジしても、あと1メートルのところで立ってしまうと。
そこで、私はアドバイスしました。
「25メートル泳いで、いつも立ってしまう手前まで来たらね、
実況中継するんだよ。
泳ぐ自分の後ろにね、もう一人すごく泳げる
オリンピック選手になった自分を思い浮かべるんだ。
そのもう一人の自分に実況中継させるんだ。
『さあ、いよいよラストスパートに差し掛かりました。
ここで自分は、ものすごく力をみなぎらせてゴールにせまります。
あと2メートル、あと1メートル50、
さあ!いよいよ世紀の瞬間です!』
こんな感じで、もう一人の自分に実況中継させるんだ。
不思議とプールの壁にタッチできるよ!」
数日後、教室でその男子が興奮して声をかけてくれました。
あれほど、1メートル手前で立ってしまうのに
ゴールできたというのです。
このように、メタ認知能力を使って
自分自身を応援することもできます。
この方法は専門用語で「モニタリング」というのです。
先ほどの小学生の彼は、もともと勉強熱心で努力家でした。
人は考えるときに言葉を使います。
言葉の数が多いければ多いほど、様々な想像をすることができます。
一日に頭の中で4万回、考え事をするそうです。
ならば、勉強して様々な知識を手に入れるにこしたことはありません。
知識が豊かになって、言葉の数も増えると
「何をやったか」だけでなく
「どれぐらいやったか」と時間の長さを意識できるようになります。
自分が活動していることについて
「あとどれぐらいで完成するのか」
「完成させる時間はあと、これぐらい。
ならばこの活動はこれぐらいの時間で終えないと次の活動の時間がこれぐらいしかなくなってしまう。」
のように時間を振り返ることができるのです。
この力はゴールから逆算してして物事を考えるとっても大切な力なのです。
勉強してたくさんの知識を手に入れると、
この逆算して考える力を身に着けることができるのです。
学校では、中間試験や期末試験など定期的に試験があります。
授業のはじめに定期試験までの時間を計算したり、目標を立てて
管理する訓練をするとよいです。
さらに勉強を続けていくと
「精緻化(せいちか)」というすごい力も手に入れられます。
これは、新しく覚える知識を、すでに自分が知っている知識と結びつける力です。
あまり勉強ができない人は、何でもかんでも覚えようとしてしまいます。
その熱意と意気込みは素晴らしいです。
ただ、ものすごいエネルギーと時間を使ってしまいます。
勉強して幅広い知識があれば
すでに知っている知識と結びつけることができるので
記憶が強くなります。
知識と知識が手をつないで新しい知識として
記憶されるのです。
脳の中に、網の目のような道路ができあがり
道路は高速道路のように広くなります。
様々な知識が最短ルートを選んで知識と知識を結んでくれます。
勉強してメタ認知能力という素晴らしい武器を手に入れましょう。
と、こんな感じで生徒に伝えました。
私は塾の講師として20年近く
思春期ど真ん中の中学生に勉強を教えてきました。
彼らに「やりなさい!」
「受験で失敗するぞ!」
など、煽ったりしても、心に響きませんでした。
思春期、反抗期のど真ん中の
児童、生徒に響く言葉を集めた本をkindle電子書籍で出版しました。
どれも、実際に生徒に語り掛けて
生徒が自ら前向きに行動するようになった言葉です。
kindleアンリミテッドなら無料でお読みいただけます。
よろしければお読みください。
【竹 正夢著書 絶賛発売中!】