なぜ勉強するのか?子どもがやる気になる魔法の名言

「なぜ勉強するの?」子どもに響く魔法の名言を紹介します。今すぐに子どもに話したくなります。

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「なぜ短時間で暗記できるの?」勉強のやる気がでるシンプルな理由とは?

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私は、中学生の頃に不思議に思うことがありました。

 

「自分は何時間もかけてテスト勉強したのに、あまり点数はよくない。

しかし、頭の良い友人は数十分の勉強で高得点を取ることができる。」

今ならこのことに明確に説明できますが、

 

 

子どもながらに

「あの人はもともと才能があるからだ。」

「あの人はもともと勉強が得意な人なんだ。」

このように自分を納得させて、結局は

「自分は能力がない。」

と決めつけていました。

 

大人になった今、この考え方は間違っていたことに気づきます。

スポーツや芸術分野にある程度、生まれつきの差はあるかもしれません。

しかし、勉強に限って言えば、生まれながらの能力の差はないのです。

 

私がテスト前日に必死に何時間もかけて勉強したのに

当日になったら、ほとんど忘れている。

しかし、友人は当日の朝に30分ほどさっと見ただけなのに

テスト範囲の内容を頭に入れてしまうのです。

 

そういう現実に、頭の良い友人を妬ましく思ったのも事実でした。

 

しかし、このことは記憶力の違いではなく、頭の良い悪いでも

なかったのです。

 

それは、今ならストンと腑に落ちるエピソードがあります。

 

学生時代に坂本龍一さんの「戦場のメリークリスマス」を聴いて

頭をガツンと殴られたような衝撃を受けました。

 

美しいメロディーが繰り返されるあの曲を自分でもピアノで弾いてみたい!

と強く思ったのです。

そして、すぐに書店でピアノ譜を購入し大学の音楽棟にあるピアノ個室に

こもってずっと練習することになりました。

 

大学でバイエルを習ったので、何とか楽譜を読むことは

できたのですが、譜面のオタマジャクシを見ながら弾くことはできません。

 

譜面にドレミを書き、一日に1小節ほど何度も何度も繰り返しました。

右手と左手を同時に弾くことはできないので、合わせるのに苦労しました。

それでも好きな曲だったので、1小節1小節できる度に嬉しくなりました。

 

やっと何とか弾けるようになるのに半年かかりました。

もちろん、譜面を見ながら弾くことはできず暗譜でした。

 

さて、不思議なことが起きます。

友人が「あっその曲いいよね。ちょっと楽譜見せてよ。」

と譜面を借りてピアノに座りました。

 

初見で戦場のメリークリスマスをほぼミスタッチなしで

弾いてしまうのです。

 

これには驚きました。

私が半年かかってやっと覚えた曲を友人はその場で弾いてしまうのです。

 

当時は「いいよなあ。才能あって!」と思いました。

 

よく考えて見ると不思議なことは何もないのです。

 

これまで経験してきた量

 

これが圧倒的に違うだけなのです。

 

友人は幼稚園の時からピアノを習ってきました。

私は大学で初めてバイエルを習いました。

この10年以上の経験の量が違うだけなのです。

 

これは勉強も同じことです。

 

「いいよね。自分が何時間もかけて覚えたことをあなたは30分で覚えてしまう。」

 

30分で覚えてしまう人は

「暗記する」ことについて下積みがあるのです。

 

一つの新しい知識を覚えるには

その前に関連する知識を覚えておく必要があリます。

 

例えば、小学校で分数の足し算があります。

 

2分の1➕3分の1のような分母が違う計算です。

 

これを解くには

かけ算九九

最小公倍数

など、様々な関連する知識が必要となります。

 

かけ算九九を覚えていないならば

そこからスタートしなければなりません。

 

最小公倍数の出し方を忘れたなら

そこまで立ち戻る必要があります。

 

こうした積み上げがある人は、すぐに解けるのです。

 

ピアノも同じです。

初心者がいきなり坂本龍一を弾こうと思っても

そこに到るまでの基礎練習がなければ初見で弾くことはできないのです。

 

勉強も同じで今までの経験の量が

モノを言うのです。

 

できる できないに

差はない。

 

今までの経験が違うのだから

時間がかかるのは当たり前だよ。

 

人と比べる必要はない。

 

こう言ってあげたいです。

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